アレルギー用の点鼻薬の使い方
花粉症の症状を抑える三種の神器
(「治る」じゃなくて「症状を抑える」だよ!)
内服薬!
点眼薬!
そして・・・
点鼻薬!!!!!
病院でもらったり、市販の分を使ったり、多数存在していますが、
正しい使い方できてますか?
今回は点鼻薬の使い方のお話です。
点鼻薬は大きく分けて2種類。
<血管収縮薬>
<鼻噴霧用ステロイド薬>
この2種類、作用も違えば、使い方も全く異なりますので要注意!
<血管収縮薬>
読んで字のごとく、広がった血管を縮める作用があります。
何に効くかというと・・・
「鼻詰まり」
鼻が詰まると皆さん鼻をかみますが、実は鼻水で鼻が詰まっているのではありません。
鼻の粘膜が腫れて空気の通り道をふさいでいる状態です。
鼻粘膜上にアレルギー物質がくっつくと、排除機構が働いて鼻水を出そうとします。
鼻水をたくさん作るために、鼻粘膜の毛細血管を広げて血流を多く流します。
それに伴い鼻粘膜が充血し、パンパンに膨れてしまうことで気道をふさぎます。
だったら血管を縮ませちゃおう!そしたら、粘膜しぼむじゃん!っていう薬が
血管収縮薬です。
(イメージ図)
でもこの薬には注意点があります。
血管が広がっているのは、体が必要を感じているためで、決して
息苦しさを与えるために行われているわけではありません。
そこに対して無理やり血管を縮める力を与えるため、
体は「やべぇ!もっと広げんといかん!!」と勘違いしてしまいます。
ですから、連用していると鼻詰まりが悪化してしまいます。
場合によっては肥厚性鼻炎という鼻詰まりが非常に取れにくい鼻炎へ
移ることもあります。抑え込む薬の注意点です。
※※連続使用は一週間以内!!!改善したらすぐやめる。改善が見られなければ
根本治療を考える!!
<ステロイド鼻噴霧薬>
アレルギー薬のひとつにステロイドがあります。
症状がひどいときは飲み薬として出されます。
でもステロイドの注意点はやっぱり副作用。
飲み続けると気になるところ。
そこで考えたのが、「悪いところに直接ふりかけちゃえ!!!」ってこと。
そうすれば使う薬の量も少なくて済みますし、全身の副作用も大幅に軽減できます。
ちなみにステロイドのアレルギーをおさえる作用は「免疫抑制」によるものです。
読んで字のごとく、免疫を抑えこみます。
アレルギー物質が入ってくると免疫が働き、体外へ排除しようとします。
その際に表れる反応が「くしゃみ」「鼻水」「涙」です。
通常であれば症状が軽かったり、気づかないうちに終わっている排除作業が、過敏に
反応してしまうことで大量の鼻水、涙、くしゃみが出てきます。
この「免疫の過剰反応」がアレルギーです。
だったら・・・「免疫を鈍らせてしまおう!」というのが免疫抑制作用です。
(イメージ図)
一度激怒した免疫さんは急には静まりません。
なだめ続けて怒りを鎮めてもらったら、再び激怒しないように
なだめ続けておく必要があります。
つまり「毎日続けること」がポイントです。
そして忘れちゃいけません。ステロイドもやっぱり抑え込むタイプの薬です。
免疫が働かないものだから体は「あれ?いまいち免疫効かねーぞ??」って
思ってしまいます。すると頑張って反応させようとしてしまいます。
なので、薬をやめた際に免疫さんが「激おこ」→「鬼おこ」になってしまう
可能性もあります。中途半端でやめないのがコツでしょう。
点鼻薬は病院でもらうこともあれば、薬局で購入することもあるかと思います。
よく見られるのが、ステロイド鼻噴霧薬を一回さして効かない!といって
やめてしまうパターンです。ほんと、これ多いです。
せっかく使うなら、どのようなタイプかしっかり見極めて、正し使い方を
しましょう。
今回紹介した2種類の点鼻薬はどちらも症状を抑える薬です。
決してアレルギーを治す薬ではなく、上からかぶせ物をしてあたかも
症状が出てないかのように見せる薬です。
大切なのは症状が起こらない体にすること。
そしてその状態を保ち続けること!
保ち続けてて初めて再発無しです。
症状がひどい方はぜひご相談ください。
根本的なところから解決していきましょう!
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